吉祥寺・町田高橋巖人智学講座および「ソフィアの会」の独り言 2017

吉祥寺講座

 

 

[バガヴァッド・ギーターとパウロの書簡]

 

 

1月21日☆アニー・べサントの神智学協会と袂を分かち、人智学協会を設立して、出発点の

     講義(1912~13)。     

 

     偉大な東洋の詩バガヴァッド・ギーターとパウロの書簡の二つの精神の流れがい

     かに融合しているか、語っていたのが、第五講になると、両者がいかに違うか、

     というふうに変わってくる。

     

     

     シュタイナーはリング上で命がけで戦いながら語っていたのだ。

 

      当時の状況を何も知らない私たちが、その字面だけを読んで「シュタイナーとは

     こういう人だったんだ」と決めつけてしまうのは、あまりにも早計で、軽率だ。

 

     シュタイナーだって、まさか百年後の日本で自分の講義録が読まれるなんて思っ

     てなかった…よね。

 

 

 

3月4日☆  いやいや、ギーターとパウロの書簡は違っていて、いい…のです。

 

     ギーターには、「山がある」という思想がある。

     山があるから登りなさい、登れば新しい展望が開ける。

     山に登れば新しい展望が開け、努力すれば努力した甲斐がある。

     頂きに立つクリシュナに向かって歩きなさい。

  

 

     パウロの思想では、「山はない」。平地しかない。

     どんな人も仲間で、同じところに立っていて、高い低いはない。

     だから善人も悪人もない。

     言ってみれば、皆善人だし、皆悪人だ。

    

 

     ・・・だから両者は違くていいのです。

 

 

 

      シュタイナーは、パウロの書簡から、「ゴルゴタの秘蹟を生きるとはどういうこ

     となのか」に話を進めます。    

     それは二人のイエス少年、アダムに受肉してルツィフェルの影響を受けた、マタ

     イ福音書の述べるイエス少年と、地球紀の人間進化に関わったことのないような

     本性が生きていたルカ福音書の述べるイエス少年の話です。

 

     講義は、いよいよ最後の佳境に入ります。

 

 

 

 

 

 [バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤]

 

5月13日☆「最後の佳境」に入って、前講義は4月で終りました!

   

     そのテキストは、高橋先生がさらに手を入れられて、昨年末の京都講演「カミと

     ヒト」の講演録と共に、春秋社『シュタイナー 根源的霊性論』として4月末に

     出版されました。

 

     「バガヴァッド・ギーターとパウロの書簡」講義を1913年1月1日に終えたシュ

     タイナーは、同年5月28日から6月5日までヘルシンキで、ふたたびギーターにつ

     いて熱く語っています。

 

     シュタイナーにとってバガヴァッド・ギーターは、それほど重要なものであり、

     「20世紀になってはじめて、意味をもつような古典に出会った」のでした。

 

     

    

     身内と戦わなければならない苦悩を訴えるアルジュナに対して、クリシュナが

     「それでも戦え」と言ったのはなぜか。

 

     そこには人智学の根源に通じる、東洋の深い叡智が込められていたのです。

 

 

 

6月17日☆「悪戦苦闘する」アルジュナ。

     どうしていいかわからなくなって、初めてクリシュナに会える。

 

     ・・・命がけになって悪戦苦闘しないと、霊的な問題は自分の問題にならない。

     芸術体験、瞑想しかり。

 

     

     かつては、血の共同体の中で自分を感じ、自分の種族、民族が「私」だった。

     言わば「関連の中の自我」

 

     現代は「孤独な自我」

     

     「関連」の中では、運命を自分のものとして引き受けることが薄まってしまう。

     

     孤独な自我の中だけに神が宿る。

 

     

     だからクリシュナは言う。「わたし、そしてわたし、そしてわたし…私は地上に

     いる。わたしは水の中にいる。わたしは空気の中にいる…わたしはすべてのいの

     ちのいとなみの中にいる。」

 

     壮大な自我論。

     もっとも根源的な見霊文献、バガヴァッド・ギーター。

 

 

 

7月22日☆シュタイナーにとって芸術とは何か。

 

     主人公はいつでも自分、わたし。

     「わたし」という言葉で、カミとヒトが通じ合い、ひとつになる。

 

     芸術=エーテル=いのち。

 

     自我とエーテル体をもっているので関心を拡げられる。

     あらゆることに関心をもつ。

     人類全体にまで。

 

     感情を緊張させる。

     どんなに心が揺ぶられても、すぐに日常に戻れる(だから遊び=遊戯衝動)。

 

     現実はどんなに厳しくても、「わたし」は世界中を渡り歩ける。

     それが芸術。

 

     芸術的に、自分がどうしていいかわからない状態を体験するとき、

     霊感(クリシュナ)が現れる。

 

     普段は陳腐に思えても、ぎりぎりの状態のときには、小さいことほど生なましく

     感じられる。

 

     今の自分でなければわからないことが分かった。

     途方もない啓示を受けた、と思える。

 

 

 

10月7日☆誰にでもネガティブな過去がある。

     私たちの人生は、苦しみを背負ったところから始まる。

 

     ギーターの冒頭、アルジュナの苦悩は、それを語っている。

 

     「どうしても肯定できない自分」と直面するからこそ、

     霊的な問題が湧いてくる。

 

     クリシュナは何と言ったか。

 

     最初の四章の三つの段階。

 

     ①「概念と理念の日常的な見霊」=概念と理念は霊的なものであり、高次の霊界

      から魂の中に入ってくるのであって、感覚界からではない。

 

     ②すべての独断的な叡智から離れて、自分で自分の道を、魂の根源のところから

      歩め。=「ヨーガによるのでなければ達成されない見霊への道」

 

     ③「拡大された自我、拡大された意識へ」=自分の個人的な意識で生活するだけ

      でなく、地球全体と共に生き、地球全体と共に感情を働かせ、認識する。

 

      「世界(世間)から自分を見る」視点を獲得する。

          あなただから自分だ、自分だからあなただ。

                 

                             さらに、現在の物質生活の小さな利害関係にこだわることなく、

          「人類、地球、惑星系全体を自分の関心にまで高める」。

 

 

 

11月11日☆いつもの自分はミクロコスモスだが、心の奥底はマクロコスモス。

      

      自分の内部に宇宙的な人間がいる。

      時間的・空間的に無限に広い世界、途方もない宇宙全体が自分の中にある。

 

      芸術体験によって、まったく新しい世界に入っていくと、その自分の第二の世

      界が現れる。

 

      アルジュナ=ミクロコスモス

      クリシュナ=マクロコスモス

 

 

 

11月25日☆思い出の予感。。。

 

      思い出とは予感のこと。予感とは思い出のこと。

 

      それを夢が体験させてくれる。

 

     

      共感を反感に変える。

 

      自分が変わる → 夢が変わる。

 

               

      辛い体験や思い出が、今、夢を通してポジティブな気分、ポジティブな予感に

      なって甦る。

 

 

 

12月16日☆日常的な意識においては、日常の覚醒意識は確かで、夢ははかない。

            (でもその夢は、日常意識の繰り返しにすぎない。)

 

       しかし、この日常の覚醒意識の背後に、別の意識の層が存在している。

      

      その意識の層では、

      日常意識がはかなく、もう一つの現実が本当の現実だと知る。

 

 

      その意識の層に出会うためには、

 

     ① 共感と反感を真剣に変化させるーある一定の時期(1時間とか2時間とか)、

                     あらゆる共感と反感を変化させる。

 

                例えば、嫌いな作家の著書を共感をもって読む、とか。

 

 

      ②感情を通して始まる高次の意識

       運命の打撃に際して、自分の魂の中にこれを求めるものがあった、と知る。

       魂の深層で、自分はこれを求めざるを得なかったのだ、と。

       カルマとは何か、を具体的に感じとる。

 

 

      そうして共感と反感が拡大されると、日常の自我を克服する自我が生まれる。

      アルジュナのように。

 

 

                

          

 

・町田講座

 

 

[人間の自己認識へのひとつの道(1912年)]

 

 

1月10日☆講義は、いちど第一の瞑想に戻ってから、ふたたび第六の瞑想へ。

 

     「瞑想する人は「自我体」もしくは「思想体」を表象しようと試みる」

 

     自我とはなにか?

 

     ふつうは記憶のすべてを自我と呼ぶ。

 

     しかしその「記憶表象の織物」は「自我体」あるいは「思想体」だ、と言う。

 

     そして「自分が純粋に霊的な本性たちの世界に属している」と感じる自我は「自

     我体」から独立している、と感じる…

 

      自我とはなにか?  

 

 

 

3月21日☆「見霊意識が、これまで自分自身と呼んでいたものを、記憶表象の集りとして体

     験するように」なると、真の現実世界の本性に行きつく。

 

     そして「霊的存在たちと自分自身の魂とが、同じひとつの存在であることを知

     る。」

 

 

     自分の中の霊性。

     外の霊界。

     さらに、死後の世界をイメージしてみる。

 

     肉体を超えたところに自分の意識をもっていく。

     死後の意識の先取り。

 

 

 

5月16日☆自分の中に、尊い、神のような働きが宿っている。

     それが今の人生を辿らせている。

     

     「第二の自我」こそが、自分の運命を用意してくれた。

 

     ドイツ・ロマン派の真髄 ―

     「運命と心情とは、同じ意味をもつ二つの言葉である」(ノヴァーリス)

 

 

     不幸が襲ったとき、気持ちが萎えないように瞑想する。

 

     魂の奥に自分の霊性が働いているのだから。

 

     第一の自我の背後に、第二の自我がある。

 

     そして「最後には霊の本性としての魂を直観できるようになる」ために。

 

 

 

6月20日☆第七の瞑想

       ― 瞑想する人は超感覚世界での体験の仕方をあらためて振り返る

 

     「内的な沈潜による魂のいとなみの強化」

      内的平静・・・内面がいかに激しい感情で波立っていても、自分を他人と同じ

             ように、客観的に、芝居の舞台のように観る。

 

      どんな嫌な目に遭っても、「それは自分が望んだのだ」と思えなければならな

      い。自分の運命を作り出した張本人は自分。

      第二の自我が望んだのだ。

      

      

      エゴイズムと霊的体験。

      どんな霊的体験も他の人と違うので、自分は「特別な人間だ」と思いたがる。

      自分は偉い、と思いたがる。=悪の大もと。

 

 

 

9月19日☆「第七の瞑想」から「第八の瞑想」(瞑想する人は、人間の輪廻転生について表

     象しようと試みる)へ。

 

     読書による瞑想=一度は完全にその内容に没頭して、一体になる。

             その後で批判するなら、する。

             頭から批判しない。

   

             気になる言葉があったら、読書を中断して、その言葉に集中す

             る。コトバの力を実感。

 

     すべては、魂に養分を与え、魂の力を強めるために。

     (どんな人の魂の中にもある、内なる力を目覚めさせるために。)

 

 

 

11月7日☆シュタイナーにとっての自己認識とは ー 「うぬぼれるな」

                 

      皆の知らないことを今学ぼうとしている、

      こういうことを学んでいる自分は特別だ、と思ってしまう。

 

      自分を特別視するな。

 

 

     自分の無限の可能性に較べると、今の自分はだめだ。

 

     うぬぼれて立ちどまってしまうと、それでおしまいになってしまう。

 

 

 

    

 

 

 

・ソフィアの会

 

 [社会問題の核心]

 

 

1月18日☆本当は128ページから142ページ(「社会有機体三分節化をめぐって」「国際生

     活の必要性と社会の三分節化」)のYさんの発表だったのですが、Yさんが勘違い

     して、143ページ以降のつもりで準備してきた、というのでYさんの発表は3月に

     延期し、急遽「参加者による自由な話し合い」になりました。

 

     その話し合いは、三分節化や「社会有機体三分節化同盟」のことから、感情論、

     EU、戦争論、従軍慰安婦、南京問題、ネットの書き込みやヘイトスピーチ、生活

     保護等々、多岐にわたりました。

 

     次回2月は、143ページの「マルクス主義と三分節化」から「自由な学校と三分

     節化」「われわれが必要としているもの」までを読んで、それぞれが感想や意見

     を述べて、社会論に関する推薦図書を一冊挙げます。

    

      興味のある方は、ぜひご参加ください。

 

 

 

4月19日☆『社会問題の核心』が終りました。

 

     「自由・平等・友愛」が、それぞれ、「精神生活における自由」であり、「国

     家・法生活における平等」であり、「経済生活における友愛」であり、これらを

     ごちゃまぜにしてはならないこと、そして何よりもまず「自由な精神生活」が大

     前提であること…

 

     私たちの中に、すでにそういう「社会有機体三分節化」への意志が、社会意志と

     して備わっている、とシュタイナーは述べています。

 

     5月から『社会の未来』(同じく春秋社)に入ります。

 

     次回5月10日は「1日目」まで、つまり「訳者まえがき」と「アッピール・ドイ

     ツ民族と文化世界に訴える」と「社会の未来・1日目」を読んだ感想を話して、

     推薦図書を挙げます。

 

 

 

[社会の未来]

 

 

6月28日☆「1日目」までのY.Kさんによるレポートに続いて、自由な話し合い。

 

     210ページ。

     「悪しき人類とともに悪しき人にもなれる才能を発揮できる、ということが大切

      なのです。…自分がどんなに善良な存在であるか、という幻想を抱いて生きよ

      うとしたり…考えたりするのではなく…幻想にふけらず、醒めていることが必

      要なのです。」     

 

      状況によって人間はどのようにも変わる。

      例えば学生が看守役と囚人役になった「スタンフォード監獄実験」。

      映画「アンナ・ハーレント」が告発した「悪の凡庸さ」。

      ―「悪の凡庸さ」があるなら、「英雄の凡庸さ」もある。

 

      ポジション・トーク。自分と組織を護るための。

 

      個と個性。どう違うのか。

      個を追求すると全体になる。

 

      網野善彦氏の言う「無縁社会」。

      家の中が無縁社会、外に出ると有縁社会。

      ― 無縁社会から有縁社会に出る時、どんな意志が働くか。

 

 

      一人ひとりぜんぶ違う社会意志をどう共有するか。

      どう分かりあえるか。

 

      シュタイナーの言う、「社会意志」とは何か。

 

        ・ ・ ・ ・ ・

 

     次回は「2日目」を読んで、各人その感想を述べて推薦図書を挙げます。

 

 

 

7月26日☆参加者が挙げた推薦図書一覧。

 

     『カラダと生命ー超時代ダンス論』          笠井叡(書肆山田)

 

     『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』    東浩紀(講談社文庫)

 

     『普通の人びとーホロコーストと第101警察予備大隊』

               クリストファー・ブラウニング/谷喬夫訳(筑摩書房)

 

     『巨大アートビジネスの裏側 誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか』

                              石坂泰章(文春新書)

 

     『アートは資本主義の行方を予言する』       山本豊津(PHP新書)

 

     『芸術起業論』                   村上隆(幻冬舎)

 

     『シンボル形式の哲学』

              エルンスト・カッシーラ/生松敬三・木田元訳(岩波文庫)

 

     『シュタイナー 根源的霊性論』ルドルフ・シュタイナー/高橋巖訳(春秋社)

 

     『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』

                  ルトガー・ブレグマン/野中香方子訳(文藝春秋)

 

     『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』

                           武藤北斗(イースト・プレス)

 

     『イサの氾濫』                    木村友祐(未来社)

 

     『日本人が本当は知らないお金の話』       三橋貴明(ヒカルランド)

 

 

                           ・・・と多岐にわたります。

 

 

      このうち、話題になったことの一つは、「芸術の価値とは何か」。

      芸術品の価格とは何か。

 

      美の世界と実社会との違い。

 

      霊学的には、芸術の本質は対象と自分が溶け込むこと、融合、ただそれだけ。

      何億もする絵でも、自分が溶け込めなければ芸術的には意味がない。

 

 

 

 

9月20日☆「2日目」のMさんのレポート。

     ソフィアの会始まって以来、初のプロジェクターを使ってのレポートでした。

 

     わかりやすかったです。

 

     さらに付け加えられた、「金融工学」という学問についての説明。

 

     ブラウン運動、ブラック=ショールズモデル、ショールズとマートンが1997年

     に受けたノーベル経済学賞…

     2008年のリーマンショックで一時下火になったが、また盛り返している。

 

     物理学と経済学がリンクして、こんなことになってるなんて…

    

 

     他には、Mさんの専門である(企業などの)格付機関の問題点、ビットコインに

     ついて、ベーシックインカム、理想を持つことこそが現実を前進させる、経済の

     友愛、民進党の「オール・フォー・オール」について…等々、皆さん、大いに語

     りました。

 

     次回10月18日は「3日目 ― 法生活について(民主主義の課題と限界)」を読ん

     で、一人ひとり感想を述べ、推薦図書を挙げます。

 

 

 

11月22日☆「3日目-法生活について」

      Bさんが、まとめて発表してくれました。

 

      内容は3枚のプリントに要約され、重要な箇所ではその件について他の書籍

      (『社会問題の核心』『自由の哲学』など)ではシュタイナーはどう述べてい

      るか、コピーが添えられ、より多角的に理解を深めることができるようになっ

      ています。

 

      要約のプリントの最後には、Bさんが「考えたこと・思ったこと」として、

      「平等」の実感、質的な平等/「私は、この社会に不可欠な一員」の実感/未

      来社会の人間の意識

      の3点が取り上げられています。

 

      その発表を基に、平等について、全体社会と全体意志について、そして『自由

      の哲学』にある「行為への愛において生きること」、『社会の未来』P.153に

      ある「供犠を捧げるように全体意志のなかへ流し込む」こと等々、話し合いま

      した。

 

      そしてこれは「(遠い)未来のいつか、そうなる社会」なのではなく、「今や

      れなかったら未来にはできない」と一人ひとりが「今」自覚するべき事柄、と

      いう結論に達しました。

 

      話は変わって、三浦瑠璃さんも話題に上りました。

      聡明な方で、「朝まで生テレビ」などでは、様々な問題にかなり鋭い意見を述

      べられています。

      三浦さんについて、好き、嫌い、賛否両論…ありました。

 

      次回は、12月27日、『社会の未来』4日目(精神生活について)を読んで、

      各人が感想を述べ、社会論に関する図書を一冊紹介します。

 

 

 

12月27日☆110ページ「これまでの数世紀の歴史に現れてきたあの主知主義では、人生を本

      当に自分のものにすることができない・・・生きた現実、特に社会の現実に対

      しては、力を発揮できないのです。」

 

      そして主知主義者(現代文明に生きる私たち)には、恐怖があるという。

      「事物を霊的に捉えることで、あまりにも深く事物に関わってしまう、という

      恐怖」。

 

      「主知主義者であることが楽なのは、抽象的な概念で自然を研究するので、現

      実から距離を置くことができ、現実そのものからの影響を受けずにいられる、

      と思えるから」。

 

      しかしその恐怖を克服しないと、そして人生の現実のなかに深く沈潜し、人間

      存在のなかにも深く下りていかないと、生きた現実、社会の現実に対して力を

      発揮できない。

 

 

      必要なのは、町田講座の「自己認識への道」の実践です。

 

      

      

      

 

 

 

     

 

吉祥寺講座

 

町田講座

 

 

「危機の時代の人智学」シリーズ  

         春秋社刊

    ルドルフ・シュタイナー

           高橋巖訳

①『第五福音書』

②『歴史徴候学』

③『ミカエルの使命』

 

 

「自由と愛の人智学」シリーズ

第一弾『ゲーテ主義』

     ー 霊学の生命の思想

 

         若き日のシュタイナー、

         よみがえるゲーテ

 

 

第二弾『キリスト衝動

        ー聖杯の探究

 

     ゴルゴタの秘儀が人類の

      進化に及ぼす影響はどの

      ように認識されるのか。   

 

<甦る名著>

『シュタイナー教育入門』

    現代日本の教育への提言

 ― 高橋巖著/若松英輔 監修・解説

          亜紀書房刊

 

 

 

横浜カルチャーセンターの講座     

 

第2金曜日18時30分~20時

<「ミクロコスモスとマクロコスモス」を読む>を行っています

教室またはオンライン受講で、音声のみの一週間のアーカイブ聴講も可能です

 

詳しくは、朝日カルチャーセンターHPをご覧下さい